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入院から退院まで

回復期

リハビリを続け座位や立位が出来るようになると、そこからは驚異的な速さで体の機能が回復していった。急性期の内から早期にリハビリを行うことが如何に大切かを間近で実感した。『安静臥床の害』というものがあって、活動をせず安静にすることで、最大酸素摂...
入院から退院まで

起立性低血圧症

ケガで運ばれた日に医師が言ったように、夫は1週間過ぎても座れる気配さえ無いままだった。排便障害もあるのか便秘が続き看護師さんに摘便(便を掻き出す)や浣腸をしてもらっても3日か4日に1度しか排便がなく苦しんだ。腹圧が弱いため、笑う時も「ハ、ハ...
入院から退院まで

疼痛

夫はケガをしてから常に首や肩、手足の痛みや痺れに悩まされていた。ほぼ全身だ。少しでも楽になるよう、腕を乗せるクッションを置いてみたり家族で代わる代わるマッサージをして紛らわせていた。それでも神経を損傷しているため、突然理不尽な痛みが起こる日...
入院から退院まで

高圧酸素療法(HOB)

ICUに面会に行くと、リハビリの効果か初日よりも更に足を左右に動かせるようになっていた。その日は、看護師が箱のような機械を持って現れ、「ちょっと苦しいですよ~」と優しい声で言った。が、機械のスイッチを入れた途端ゴォーと音が鳴り、そこから延び...
出来事

持つべきものは友

夫がケガをして、すぐに頭に浮かんだ友人がいる。高校生の頃は毎日ゲラゲラ笑って過ごした仲だ。大人になってからは会う頻度は減ったけどラインでのやり取りは時々していた。前回あったのは半年位まえだったかな、でも彼女に頼るしかない!その理由は、彼女の...
入院から退院まで

再生医療

今回のケガの経緯はチームメイトの話によれば、夫が守備で捕球しようとしていた所にランナーが衝突、そのままパタリと倒れそれきり反応が無くなってしまったそうだ。ぶつかった瞬間を見た者は誰もいなかったが、近くにいた人は「ブチッ」という鈍い音を聞いた...
手続きいろいろ

高額療養費制度

病院などに入院した際、よく高額医療費や限度額認定証と言う言葉を耳にします。入院時に置かれている状況や加入している健康保険組合によって手続きの仕方は様々ですが、ここでは国民健康保険と実際に私の夫が加入していた健康保険組合などを例に説明します。...
入院から退院まで

リハビリ

ICUでの面会は親族のみに限られ時間も制限があった。インターホンで名前を告げ自動ドアを開けてもらい、ロッカーにすべての荷物を入れ靴も病院のサンダルに履き替える。最後に手指の消毒を念入りに行ったうえでやっと入室する事が出来た。病室に行くと、や...
入院から退院まで

頚髄損傷と後遺症

看護師に呼ばれ、パーテーションで仕切られた小さな部屋に通されると、医師が数枚の写真を指しながら淡々と説明をし始めた。「3.4番頚髄に損傷が認められますね、白っぽく映ってるところです。それと5番目の頸椎を骨折しているようです。ボルトで固定する...
入院から退院まで

ドクターヘリ

いつもの平凡な土曜日だった。高2と高1になる息子と娘は友達と遊びに行っており、私も買い物をしに家を出ていた。車を運転中、ソフトボールの試合に参加中の夫から電話が掛かってきた。でも、電話の声は夫ではなく彼の友人の声だった 「もしもし!奥さん?...