持つべきものは友

出来事

夫がケガをして、すぐに頭に浮かんだ友人がいる。高校生の頃は毎日ゲラゲラ笑って過ごした仲だ。
大人になってからは会う頻度は減ったけどラインでのやり取りは時々していた。前回あったのは半年位まえだったかな、でも彼女に頼るしかない!
その理由は、彼女のご主人も中途障がい者だったからだ。現在も車イスで生活されている。
その時のライン履歴が残っていた。

先週、ダンナがケガをして頚髄損傷でね大変なことになっています。
もう、受け止めていくしかないんだけど今後のことを考えていかないとイケナイ。

家の改装とかも必要になってくるかも知れない。その時に色々とアドバイスを頂けたらなと思います。ちょっと図々しいお願いとは思うけど、玄関とかバリアフリーのとこ見せてもらいたいなと。
お時間空いている時でいいので、どうかお願いします。

切羽詰まっていたのもあるが、今読み返してみても全くもって図々しいメールだ。
そんな私に彼女からの返信はこうだ。

久しぶり、ご主人大変だったね💦
というか貴方が大変になるよね。
大変な時に私を思い出してくれて、そして話してくれてありがとう。
ウチでよければ、いつでも見に来てね。
話も聞くし、少しは力になれるかもしれないし。
家の中ってほんの少し変えるだけでも便利になったりするよ。
私は比較的予定動かしやすいから、都合合わせるよ。
いつでも言ってね💕

もう、涙なしに読めなかった。こんなメールにこんな場面で、相談を受けた側の人がありがとうなんて普通は書けない。
言葉をじっくり選んで返信をくれた事が伝わってきた。その優しさに頭があがらなった。

その後すぐに会ってくれて、モデルハウスのように整った家を案内してくれた。
中途障がい者となったあと建てられた家とあって、玄関のスロープ、中に入ってからの広い前室、脱衣所も車イスのためにかなり広く作られていてトイレへのアクセスも全て計算し尽くされていた。
浴室もかなり広い。座ったままで上と左右から浴びることの出来るシャワーなんて感動ものだった。
寝室まで案内してくれて、普段どのようにベッドから車イスに移乗するかなども教えてくれた。

その後お茶を頂いて話をした。もちろん真面目な話がメインだったが、前々から彼女のユーモアセンスは素晴らしく事故以来久しぶりに声を出して笑った。とても励まされた。
持つべきものは友。
あの時は本当にありがとう!

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